当家の住宅ローンは終了している。40代で終了しているのは割と早いほうじゃないかと思う(ちょっとだけ調べてみたが、完済時期のデータは見当たらなかった)。家、住宅ローンとの付き合い方実績を紹介したい。ただしこれは、全くもって良い見本ではなく、半分正解半分間違いの事例である。
当家の返済計画
ハウスメーカーで住宅を建て、ローンを借りた15年前、私はお金に関してきちんと勉強をした状態とは言えなかった。言い訳になるが、当時はまだ、無理してでもローンを組んでマイホームを買うのは当たり前の時代だったと思う。今から借りようとしているお金の大きさも理解できないまま、大きな借金を背負うこととなった。
フラット35で、当時借りていたアパート代程度の返済金額だ。普通に計算すると、借りた金額に対し総支払額はほぼ1.5倍だったと思う。
借金というのはやはり気持ち悪く、早く返したくて仕方なかった。そこで私は繰り上げ返済の鬼となる。借りたばかりの時期は、繰り上げ返済をすると繰り上げた金額の約2倍の効果があった(1年分を繰り上げ返済すると、ローン期間が2年縮まる)。
35年で借りたけど、20年ぐらいで返せたらいいなあ…と当時はボンヤリ考えていたと思う。
とりあえず繰り上げ返済
30代は、余ったお金はとにかく繰り上げ返済に回していた。毎年100万円とか、50万円くらいを繰り上げ返済にまわしてきた。振り返ってみると、当時はまだお金の勉強に開眼していなかった。特に節約などは意識していなかったが、あの頃の給料・あの頃の固定費でこれだけ繰り上げ返済できていたのは妻のおかげなのだろう。
100万円以上のお金が貯まったらすぐに繰り上げ返済していたので、口座に100万円以上が貯まっているのを見たことがない時代が10年ほど続いたと思う。今にして思えば、苦しく、危うい状態だ。そして会社への依存度が100%である。何かあった時のために保険は欠かせない。
もし、今の知識を持ってこの時代に戻れるなら、以下のようにするだろう。
- 生活防衛資金を確保する
- 医療保険を解約する
- その上で余った資金で繰り上げ返済する
当時はこの答えにはたどり着けなかった。ただ、変な投資に手を出したり、無駄に車を買うようなことはせず繰り上げ返済に徹したことは大きな間違いではなかったと思う。
完済
何はともあれ、結局15年程度で完済することができた。どこかのタイミングで貯金>借金となり、そのころからだいぶ気が楽になったような気がする。その後数年は、いつでも完済できたのだが資産形成も並行して行っていた。ローンの残りが100万円を切ったところで全額返済した。
完済して借金がなくなってみて、こんな思いである。
- 一つ責任を果たして、親や妻から頑張ったなあ~と言われたが、んーそんな実感はない
- 来月からの固定費がグンと下がるほうが嬉しい
- 今後もしお金が無くなっても、住む家はある
住宅ローンが終わった今なら、ああ家があるって良いと思える。ただ家を買うというのは人生の大きな大きなイベントである。いま、何も問題がないのはいろいろと偶然が重なった結果だったと思う。住宅ローンを借りることの意味を、きちんと考えられていなかったと今では反省しきりである。
- ライフスタイルの変化(子供何人~子供の巣立ち)
- 仕事の変化(終身雇用の時代~転職が当たり前の時代)
- 家を買った瞬間に純資産の大きなマイナス
でもまあ色んな要素があって今の家を購入して、たくさんの思い出がある。ときどき古い写真や動画を掘り出すと、今住んでいるこの家で育ってきた子供たちの赤ちゃん時代を見ることができる。幸せな時を過ごして、これはこれで良かったのだ。
さて、そろそろ屋根・外壁のメンテをしなきゃいけないかなあ・・・。
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