住宅購入と資産形成

私が自宅を購入して15年が経つ。住宅について思う事をまとめてみよう。家は3回建てないと理想の家にならない、とは良く言ったもの。間取りや土地について思う事もあれば、家を建てる事そのものにも思う事がある。

建てた家は、こんな感じである。

  • 住宅メーカー
  • 3000万円
  • 3LDK

結婚したら家を建てて、子供と暮らす。そんなステレオタイプにしっかりと染まった私の前半生を良く表している。

ローンを抱えることの意味

家、について言えば真っ先に思い浮かぶのはここだ。まだ若かった新婚の頃、自身が務める会社の事はもちろん、世の中の事も良く知らないまま、”流れ”に身を任せて家を建てることになった。もちろん、3000万円の大きさなど、全く分かっていなかった。

建てた当時は解っていなかったが今にして思う事は、この田舎でローンを組んで家を建てるという事は、人生を固定化する事と殆ど同じ意味だった。

”務めている会社で働き続けて借金を返す” 当たり前と言えば当たり前。人さまからお金を借りて身の丈を超えた贅沢をしているのだから、文句は言えない。若かった当時はそんなもんだと思っていたが、会社の中で困難があったときや会社そのものに何かがあった場合、借金は重くのしかかる。

転職すればいい、そう思ったこともあった。実際に転職活動もして、内定もいくつかもらった。だがいざとなると転職ができない。この田舎では満足するような転職先は見つからず、他県での内定である。この家はどうする?家族はどうする?答えは出ない。結局同じ会社で働き続けている。

家族とローンを背負ったまま将来が不安な会社で働き続けるのは辛いものがある。こんな思いをするとは15年前の自分には想像できていなかっただろう。今にして思えば、何も考えていなかったのだ…。

ただ、借金を返し終わった今では気楽なものである。会社もとりあえずは大丈夫そうだ。あの時転職していたら、どんな人生だったのだろうか?答えは解らないが、あまり良いイメージは持てない。

ライフプランの変化

まだ子育てもしたことが無いうちに、家を建てた。

夢の新居での新婚生活は、子育てと共に始まった。オムツのCMに出てくるようなキラキラした生活…などにはならず、現実は戦争のような日々。慣れない事だらけで色んな事がうまくいかない。

そんな時に地味に効いてくるのが、家の機能性である。

子育てをしながら生活するときに、どんな家が必要か。そんなことは子育てが終わってみないと解らない。妻はよく、和室が欲しかったと言っている。きっとそうなのだろう。私は自分の個室が欲しかった。

子供の数も、よく考えていなかった。二人かなと思っていたら三人になった。有難い事とは言え、部屋数はどうにも足りない。下の子が部屋を持つ頃には上の子はどっかに言ってるはず!と踏んだものの、どっかに行ってくれるのだろうか…?まだまだ予断は許さない状況だ。

そして15年後、私たちが老後を迎えるとき、三人の子供が巣立ったとしたらこの家はどうなるのか。どう使っていこうか?その辺もまた悩ましいだろう。そうでもないか。子供部屋は私のゲーム部屋にしよう。

こんな感じで、人生その時々の瞬間で、欲しい住処の形は変わっていく。家を建てて固定化してしまうと、柔軟な対応が難しい。

資産としての価値

これは単純な話で、家を買った瞬間にその家を売ったら恐らく半額程度になるだろう。どんな家を建てたところで大体そんなものだろう。3000万円を借りて、1500万円で売れたとすれば、1500万円の借金だけが残る。

この状況で会社に勤め続けることがいかに不安定だったか。若かりし当時の私は本当にバカである。純資産がマイナスになるような事は避けなければいけなかった。

だとすると、もっと安い家にしなければならなかったのだ。見栄を張ってなければ、もう少し安くできただろう…。そう、見栄というのはよろしくない。そして営業マンは、そこをうまく突いてくる。FPとのライフプラン相談会のようなものもあった。全然大丈夫ですよ!などと太鼓判を押されたものだが、今にして思えば住宅メーカーとグルだったのだろう。

なんだかんだと、現時点は悪くない

と、なんだかんだと言ってきたが、背伸びをして見栄を張った家に15年住み続けて、結果的に何事もなく過ぎている。たくさんの写真があり、思い出がある。子供たちと過ごしてきた自慢の家だ。

ローンが無ければ、こんな風に生活することもできなかったと思えば、しっかりとお金を使って価値を引き出したとも言える。

ただそれは、たまたま会社がつぶれなくて、たまたま病気もしなくて、今後もなんとかなりそうだという奇跡的な状況が重なった結果と言える。自分は運が良かった。本当にそう思う。良い家族、良い会社に巡り合えたのだ。あと10年、20年、ここに住み続けて同じ会社で働いていたら、とても幸せな事だろう。

さて、屋根の補修を考えるか・・・。

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