年末、必ずすることがある。それは大掃除…ではなく大整理だ。要らないものを無慈悲に捨てる。ひたすら捨てる。ビシッと整った状態で、新しい年を迎えるのだ。
捨てられない人だった
私は若いころ、整理整頓ができない人であった。足の踏み場はなく、ゴミは散乱し、衣類はしわだらけで散らかっている。ロフトも荒れ放題である。人が来るときには、全てを押し入れに放り込み体裁を整える。そして片付いた部屋にゴミが貯まっていく…。
学生時代は非常に怠惰な引きこもり生活をしていたと思う。
社会人になれば変わるかな…と思いきやそうでもなかった。当初は実家暮らしだったが、やはり自分の部屋は荒れ放題、どうしようもない。もったいないとか、そういうレベルではなく、単にだらしない人間であった。
結婚してからも、しばらくの間は特に変わることは無かったかな。
要らないものを保管するコスト
何をきっかけに「捨てる人」に変わったか…。それは働いていた会社で固定資産の棚卸係になってからである。固定資産というのは、持っているだけで固定資産税がかかる。使わないのであれば、捨ててしまったほうが節税になるのだ。
私は自分の所属部署の資産を片っ端から所在確認していった。
そこで愕然としたのが、ゴミの山。何年も使っていない資産を大事に保管している。そして廃棄を進言しても却下される(コンサバな上司だったのだ)。なんなんだこれは。棚卸の量は減らないし、固定資産税も減らない。係としては憤慨である。
5年くらい進言し続けて、5回目で廃棄OKとなったりする。意味が解らない。その5年間結局一度も使用されなかったのだ。ならば一回目でOKしなさいよ(笑)
そんなこんなで、私は「要らないものを保管するコスト」を学んだ。そして「捨てたくても捨てられない」が続くと、「捨てたい捨てたい」が膨れ上がってくる。そしてコンサバ上司が変わった時、私は無慈悲に捨てる人になった。
家庭でも保管コストがかかっている
そういう訳で、私は物を捨てる躊躇が人より少ないと思う。なかなか理解されないが、捨てることにはたくさんの意味がある。年末年始、私はいつも「掃除」よりも「整理」に重きを置いている。物を減らすことこそが、最良の「掃除」なのだ。年末に物を減らしておけば、次の一年間は掃除がしやすい日々になるはず。
ちなみに捨てたものをやっぱり必要だった…と思うこともあるが、それは仕方ない。3%くらいの割合で起きるかもしれない。しかし実際には、残り97%の「要らないものを保管していたコスト」を削減できたほうがデカい。
ただこれは家庭においては結構伝えるのが難しい要素だ(会社の場合は固定資産税という目に見える形でコストになるのだが)。
- 今あるものが無くなって、
- そこのスペースが空いて、
- 空いたスペースを何らかの形で有効活用する
ここまで先を読んでイメージを膨らませないと、「要らないものを保管していたコスト」は見える化されない。だから、想像力を働かせながら、断捨離を進めよう。
こういう考え方は資産形成にも似ているところがある。将来ラクするために、将来をイメージし、今ちょっとだけ頑張るのだ。将来像のイメージが想像できれば、資産形成に身が入る。余計な物を捨てれば捨てるほど、心は軽くなっていく。洗練された物に囲まれた、自由な生活が待っているはず。
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